20110612

キョウハニンチデ・・

ここ最近、週末になると配属先の学校のグラウンドで何かとイベントがある。今日はと言うと、地元のスーパーマーケットが主催の市民マラソン大会が行われた。
忙しい忙しいとよく言うが、忙しそうなとこなどめったに見ないケニア人。イベント事があれば仕事そっちのけで参加。ケニア人いわくそれが仕事なのだ。
今日は休日ということもあり、どこにそんなに人がいたのかというほど人が集まっていた。マラソンに参加していたのはほとんどが20代の男子。ほとんどの目的はもちろんのごとくタイムのためではなく 、上位の賞金や名声のため。聞こえは悪いが、体ひとつで稼いでやろうとある意味純粋な目的である。
日本ではスポーツのプロでやってくというのはあまり現実的ではないが、ここケニアでは成り上がるためのひとつの貴重な手段である。参加する選手はみんな大真面目なのだ。


彼も参加選手の一人

 うちの建築科の生徒。入賞はできなかったみたいだが、走り終えてとても充実した顔をしていた。スバラシイ!!



さてそんな毎週のようにあるイベントだが、そのイベントの度にとっても不思議な商売をするおじさま方がいる。



 この人だかりと、壁に貼ってある写真達。お分かりだろうか。このおじさんの職業。それは写真屋さん。職業自体はいたって普通だが、その商売のスタイルが日本とは少し変わっている。
この写真屋のおじさんの商売方法、それは、、、
まず走っている選手やらその辺の人々を自分のカメラで勝手に撮影 ⇒ それをすぐさま本人の意思に関係なく現像 ⇒ 壁に貼り付けて販売。
本人が写真買わなかったら現像代はどうするの?と思ってしまうが、カメラや写真がそんなに普及していないケニアでは皆買っていくのである。さすが写真大好きのケニア人!とてもいい発想!
そんな、日本ではあんまり考えられないようなサイクルで商売が成り立っているケニア。だがイベントの度に、よくないサイクルも生まれてしまう。


それが”ゴミ問題”。どんなイベントでもイベント後会場はゴミだらけになってしまう。日本においてもある程度同じ問題はあるだろうが、ゴミ箱を設置していたり、ポイ捨てしないよう呼びかけたり、ゴミで汚さないような努力はされているはずだ。
残念ながらケニアでは、そんなものはまったく行われない。元々彼らの概念に”ゴミ”というものが存在しないのである。
歴史を辿れば、自然と共存していたような民族である。海外から入ってくるたくさんの”モノ”は生活を驚くほど豊かにさせたが、その”モノ”のきちんとした活かし方、”ゴミがでる”そしてそれを”処理しないといけない”という教育までは、彼らの中には入ってこなかったのである。
日々凄い勢いで成長していくケニア。例えるなら小学生の持久走大会のようなものだ。ただただゴールに向かって走ってしまう。本当に勝ちたいのならば、一流のマラソンランナーのように自分の体力と相談しながら自分自身をマネージメントしなければならない。そしてそれをきちんと教えてくれるコーチの存在もとても重要だ。がむしゃらに走るだけではいけない。

そんな彼らに色んな物事に対応できる体力をつけてもらう。それが今の僕のここでの仕事だ。マネージメントまでする事は難しいが、どんなコースにも耐えられるような体力を、自分ができる範囲でつけさせることができれば。子供達が夢見れるような素敵な未来のために


















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